基礎書類

保険における基礎書類とは、定款（会社組織や運営に関する基本的規則を定めているもの）、事業方法書（事業経営に際して従うべき方針を規定した書類）、それぞれの保険における約款（契約者と保険会社の間で結ぶ保険契約の詳細な内容が記載されたもの）、そして保険料や責任準備金の算出方法書のことをいいます。

保険会社を運営していく上での、基礎的な事項を定めた書類でもあります。

これは保険業法第4条によって定められており、保険会社を運営するために、保険業の免許を受ける際は、必ず、これらの書類を申請書ととも提出することになります。

また保険業法第123条に定められているように、基礎書類の内容を変更する際は、主務大臣の認可を必要とします。

危険

危険とは、未来や将来において、損害や損失が発生しうる可能性があることを表します。

危険は、危険性という意味でリスク（risk）、ハザード（hazard）といわれることがありますが、厳密にいいますと、ハザードは潜在的に危険の原因となりえる全てのことを指し、リスクは実際にそれが起こったのち、現実の危険となる可能性を組み合わせた概念のことをいいます。

ですので、ハザードがあったとしても、そのこと自体が、まずありえない、起こりえないような事であればリスクは低く、また起こりうる確率が低くとも、起こった場合の結果が大変なものであるのなら、リスクは高いといえます。

この場合は航空機事故を例とすることができるでしょう。

保険についての危険の意味としては、偶然な出来事が発生する可能性、偶然な出来事が発生する可能性の度合い、偶然な出来事が発生する可能性に関わるものの状態、偶然な出来事そのもの、偶然な出来事が発生する客体、偶然な出来事の結果を負担するべき必要性または責任、が挙げられます。

危険保険金

危険保険金とは、生命保険の中の変額保険における、保険金換算保証額から積立金額を差し引いた差額をあらわしたものです。

変額保険で支払われる保険金の仕組みはかなり複雑です。

換算補償額とは、第一回の年金の支払事由が生じた時、一括で支払う場合の金額のことをいいます。

積立金額は、変額保険の名のとおり、運用によって日々変動します。

そのため、危険保険金も積立金額の変動と連動して、毎日変動することになります。

似ている用語に危険保険料というものがあります。

保険契約者が払う保険料は大きく分けて、純保険料と、付加保険料から成り立っています。

純保険料が保険金や給付金にあてられることになり、付加保険料が保険会社を運営していく上での経費にあてられます。

このうち、純保険料は、危険保険料と生存保険料に分けられます。

危険保険料は、入院給付金や死亡保険金などの支払にあてられ、生存保険料は無事故ボーナスなどにあてられます。