モラルハザード

モラルハザードとは、もともと経済学からでた言葉で、「危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、かえって人々の注意が散漫になり、危険や事故の発生確率が高まって規律が失われることを指す」とされています。

たとえば自動車保険に加入したことでかえって危険な運転をしてしまう、などの例です。

つまり事故を起こしても保険がまかなってくれる、という心理的な注意力の後退を指します。

免責危険

免責危険とは、免責事由の１つで、保険契約の約定や法律上で保険会社が保険金支払の義務を負わないでも良いとする危険の事をいいます。

通常は保険会社の約款（やっかん）に記載されています。

具体的には例えば死亡保険金が支払われないケースで見ると?被保険者の精神障害または泥酔の状態を原因とする事故によるとき?加入後、所定の期間内での自殺などがあたります。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険は、賠償能力がない車（自賠責しか加入していない車や対人賠償責任保険が少額の場合）との事故で、契約車両の搭乗者が死亡・後遺障害を被ったとき、相手から十分な補償を受けられない場合に支払われます。

相手が負担すべき損害賠償責任を相手が支払えない場合は、その不足分が支払われます。

賠償能力がない車（無保険車）とは、対人賠償責任保険の契約保険金額が損害賠償額を下回る場合、盗難車や保険の契約条件外などで保険が適用できない場合、ひき逃げなどで車を特定できない場合などのことです。

無保険車傷害保険の限度額は、自分が加入している対人賠償責任保険の補償額と同額です。

無制限の場合は2億円までとなります。

無保険車傷害保険には幾つかのタイプがあります。

まず
（１）被保険者のみ補償対象とする場合
（２）家族まで補償対象とする場合
（３）車に搭乗中のみ補償対象とする場合
（４）車外の事故でも補償対象とする場合
があります。

さまざまタイプがありますが、実際の事故に会われたケースでは、上記のタイプの選択の差が、保障内容に大きな差がでて、明暗を分けていますのでしっかりと契約内容を確認することをお勧めします。