共済掛金

共済掛金とは、共済契約者が、共済からの危険負担という給付を受けるのに必要な対価のことです。

共済は、ある一定の地域などの特定性を共通項として結ばれた会員、組合員を対象として行われる相互扶助事業のことですが、それを支えるものが共済掛金ということになります。

共済掛金には、共済金などの支払いに充てる純共済掛金と、共済事業を滞りなく運営していくために必要な経費などに充てる付加共済掛金の２つあります。

この共済掛金がいくらかという算定には、通常の保険と同様に、統計上の事故率に基づき算定した予定事故率、満期に向けた積立金の運用をあらかじめ見込んだ予定利率、共済事業運営に必要な経費を見込んだ予定事業費率などの利率を用います。

急激かつ偶然な外来の事故

損害保険の一つである、傷害保険。

その傷害保険において保険金の支払い対象となる傷害（怪我）とは、「急激かつ偶然な外来の事故」によって怪我、傷害を被った場合に限られます。

ケガをしたならば、どんな場合でも保険金が支払われるわけではないのです。

「急激かつ偶然な外来の事故」は傷害保険の３用件をあらわし、この３つを全て満たしているかどうかで、傷害保険の保険金支払いの対象になるかどうかが認定されます。

まず、急激性とは、怪我の原因となった事故からケガである傷害までに時間の感覚がないことをいいます。

次に、偶然性とは、被保険者にその事故が予知されておらず、事故発生、そして傷害の発生の両方、またはいずれか一つが偶然であることをいいます。

そして外来性とは、事故による傷害が被保険者の内部からのものではなく、体の外部からの物理的作用によって起こされたものであることをいいます。

記名被保険者

記名被保険者とは、契約をした自動車保険の補償の対象のなる被保険者のうち、主に日常一番多く、自動車を運転される人を指定して記入欄に記載する人のことを指します。

一般的に、保険証券にも記名されることから、記名被保険者という名称になっています。

記名被保険者の名前を、契約時の保険申込書の記名保険者の欄に記入するのですが、同時に、賠償被保険者欄にも記載されます。

また、記名被保険者は被保険者の代表でもあることから、保険契約上の被保険者が行うべき義務、例えば、保険会社への通知義務などを行う役割も課せられています。

自動車保険では補償の内容により、被保険者の範囲が変わってきます。

被保険者の範囲は各補償ごとに約款に記載されているのですが、被保険者の範囲は記名被保険者を中心に決定されることが多いので、誰が記名被保険者になるのかが、保険契約上、とても重要です。

記名被保険者になることが多い世帯主の単身赴任や子供が結婚で世帯が変更になった時は、被保険者の範囲に変わりがないか注意する必要があります。