異常危険準備金

異常危険準備金とは、異常災害などで想定外の保険金支払いが発生した場合に対応できるように損害保険会社が積み立てている準備金のことです。

普通責任準備金の積立のみで規則的に発生する保険金の支払いには、十分対応可能ですが、実際の危険発生の確率はとても不規則です。

その不規則で予想外の地震、台風、大火等による異常災害が発生した場合には、普通責任準備金のみでは負担しきれないような巨額な保険金の支払いが発生することがあるため、各損害保険会社が、毎決算期に保険種類ごとに契約者から受け取った収入保険料の一定割合を責任準備金の一部として積立てています。

あん分負担主義

あん分負担主義（あんぶんふたんしゅぎ）とは、同一の被保険利益に関して複数の保険契約が存在する重複保険契約の方式のひとつで、重複している分をその割合でそれぞれの保険負担を『あん分』することです。

例えば、各保険者の保険金額の合計が保険価額を超えている場合に、契約締結時の先後を問わず、保険者は各保険金額の合計総保険金額に対する割合に応じて、分担して保険金を支払うとする方法のことを指します。

保険金額あん分方式と呼ばれることもあります。

アジャスター

アジャスターとは、自動車保険に関して、損傷自動車の修理費等の『保険事故』の損害調査を行なう者で、社団法人日本損害保険協会に加盟する保険会社の者、及び損害保険会社から委嘱を受ける者のことです。

具体的なアジャスターの業務としては、修理工場を訪問して実際の損傷車両を確認した上で、修正の為の『見積』をし、報告どおりの事故かどうかなどの整合性を確認して『報告書』を作成します。

また、修理工場から送られてきた損傷車両の『写真（画像）・見積書』の修理見積内容や整合性が適正か否かを確認したり、事故の『原因調査』なども行ないます。

アジャスターは『物損調査員』という弁護士の補助業務を行なうための資格を持っていますので、社内業務として、相手の方や相手方加入の保険会社の担当者と『過失割合』についての交渉等の業務を行なっている者もいます。

社団法人日本損害保険協会にアジャスター登録された『アジャスター』には、『技術アジャスター』『特殊車アジャスター』の２種類があります。