瑕疵保証責任保険

瑕疵保証責任保険(かしほしょうせきにんほけん)とは、自動車や電気機器などの製品や住宅を、契約による引渡しをしたのちに、保証期間内に見つかった瑕疵から起こりうる損失を補償する保険です。

瑕疵（かし）とは欠点や欠陥のことを意味しますが、請負契約における瑕疵とは、契約で定めた内容のとおりに完成されていないとか、一般常識として期待しうる品質、性能が備わっていないことをいいます。

具体的な保険の適用例としては、延長保証書があります。

メーカー保証の保証期間が終えた後に、販売業者がその製品の保証を行うことを謳ったものですが、この保証期間内に瑕疵が発見された場合に、販売業者が負担する修理費用などを担保する延長保証保険は、この瑕疵保証責任保険のひとつです。

法的には、特定物売買における売主や、建造物を建てる請負人などには、瑕疵担保責任が生じることになります。

そのため、債務履行後に隠れた瑕疵が発見された場合には、瑕疵を直したり、瑕疵に起因する損害を賠償する責任が発生します。

このように瑕疵の起因によって、売主や請負人に不測の損失が発生する危険が起こりうるため、その損失を補填できるために加入する保険といっていいでしょう。