家族特約

家族特約とは、被保険契約者と同じ住居に住む家族全員の病気や災害による入院や手術、傷害などを保証するために、主契約へ付帯される特約のことをいいます。

家族特約の中には、家族災害入院特約、家族疾病入院特約、家族手術特約、そして家族通院特約といったものがあります。

家族特約は掛金を低価格で家族全員に保証を適用することができるのが特長ですが、給付金は、被保険者本人給付額の６割相当額ほどになります。

そして、保証内容が似ている家族型保険と違ってこちらはあくまで主契約に付与された特約のため、被保険者が死亡なりをして保険契約がなくなった場合には、この家族特約も消滅することになりますので、家族の保証として検討するときは注意が必要です。

瑕疵保証責任保険

瑕疵保証責任保険(かしほしょうせきにんほけん)とは、自動車や電気機器などの製品や住宅を、契約による引渡しをしたのちに、保証期間内に見つかった瑕疵から起こりうる損失を補償する保険です。

瑕疵（かし）とは欠点や欠陥のことを意味しますが、請負契約における瑕疵とは、契約で定めた内容のとおりに完成されていないとか、一般常識として期待しうる品質、性能が備わっていないことをいいます。

具体的な保険の適用例としては、延長保証書があります。

メーカー保証の保証期間が終えた後に、販売業者がその製品の保証を行うことを謳ったものですが、この保証期間内に瑕疵が発見された場合に、販売業者が負担する修理費用などを担保する延長保証保険は、この瑕疵保証責任保険のひとつです。

法的には、特定物売買における売主や、建造物を建てる請負人などには、瑕疵担保責任が生じることになります。

そのため、債務履行後に隠れた瑕疵が発見された場合には、瑕疵を直したり、瑕疵に起因する損害を賠償する責任が発生します。

このように瑕疵の起因によって、売主や請負人に不測の損失が発生する危険が起こりうるため、その損失を補填できるために加入する保険といっていいでしょう。

拡張担保特約

拡張担保特約とは、基本契約で除外されている事故を特約で補償するようにした保険のことです。

火災保険などで普通保険の約款にて定められた担保範囲を拡張し、それぞれの契約者の需要にあった保険契約を提供することを趣旨として設けられた特約の総称になります。

拡張担保特約の代表的なものとしては、風災や雹災危険担保特約、水災危険担保特約（台風、暴風雨、豪雨等による、洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ等の水災によって生じた損害を補償します）、地震危険担保特約（火災保険の地震危険免責を外します）、ガラス損害担保特約（建物に定着するガラス全てを包括的にカバーします）、そして電気的事故担保特約などといったものが挙げられます。