便宜置籍船

便宜置籍船（べんぎちせきせん、FOC：Flag Of Convenience Ship）とは、その船の事実上の船主の所在国とは異なる国に籍を置く船を指して言います。


通常、船主が必要な資金を出資して、置籍国に船を所有するためだけの会社を設立するという手段が用いられます。

当然この会社は実態を持たないペーパーカンパニーとなります。

リベリアが、船舶を所有、置籍することにより生ずる税金を低く抑え、また法令の適用を緩やかにする、外国船籍誘致政策を執り（いわゆる「タックス・ヘイヴン」）、ギリシャ系の船主がこれを利用したことに始まります。

ただ一部の船主がこの制度を悪用し、乗組員の処遇を不当に低く抑えたりすることは、国際的に問題とされている。

便宜置籍国・便宜置籍船国としてはリベリアの他に、パナマ、バハマ、マルタ、キプロスなどの小国が同様の政策を執り、幅広く利用されています。

パナマについては、ノリエガ将軍が米国と対立した際、パナマ籍船にも何らかの制裁が課されるのでは、との思惑から、船主がその支配船の籍を他の国に移す動きもあったようです。

変額生命保険

変額生命保険とは、責任準備金を主に株式や債券などに投資し、その運用成果を支払保険金（もしくは解約返れい金）に反映させる生命保険です。

従来の伝統的な生命保険の支払保険金は契約当初定められた一定額であるのに対して、変額保険の支払保険金（もしくは解約返れい金）は責任準備金の運用成果次第で変動することになります。

変額保険では、運用の成果もリスクも保険契約者に帰属することになります。

ただし死亡保険金については，最低保証制が設けられています。


変額保険が定額保険と異なる点は、株や債券などに積極的に投資をする資産形成型の保険商品であるということです。

年金保険と死亡保険がありますが、国内外の株式と債券に投資して、実績に応じた価値上昇をする保険だということは共通しています。

投資対象の組み合わせに、予めいくつかのモデルが用意されており、契約者はその中から自分のポートフォリオを自由に選ぶことができます。

たとえば、安全型（国内債券中）、安定成長型（国内債券プラス国内株式）、成長型（国内株式プラス海外株式）などのように、資産配分（アセットアロケーション）のパターンを4〜8種類ほどのモデル・ポートフォリオで用意されていて、契約者はリスクを勘案して選びます。

ボーナス払い

ボーナス払とは、保険料の支払いにおいて、総額を支払い月数で割るのではなく、月払と年2回のボーナス（賞与）払を組合わせることによって月々の保険料負担を軽減する払込方法を指します。